給湯器の凍結防止やり方を解説|原因・対処法まとめ

- 凍結予防の基本は、夜間にリモコンを「切」にし、給湯側の蛇口から少量の水を流し続けること。
- 水量の目安はメーカーにより1分間に約200cc、または約400mL(太さ約4mm程度)と案内されている。
- 給湯器の電源プラグは抜かない。抜くと凍結防止機能が作動しなくなる。
- 凍結してしまったら熱湯は厳禁。30〜40℃のぬるま湯をタオル越しにかけるか、自然解凍を待つ。
- 追いだき機能付きなら浴槽に循環アダプター上部より5cm以上の湯水を残すのが有効。
給湯器 凍結防止 やり方の結論

やることは「リモコンを切る」「蛇口から細く水を出す」「電源プラグは抜かない」の3つです。
所要時間は寝る前の2〜3分。難易度は低めで、特別な道具はいりません。必要なのは台所か浴室の蛇口、それだけです。
手順を番号で示します。①給湯器のリモコンを「切」にする。②給湯側(お湯側)の蛇口を、鉛筆の芯くらいの細さでチョロチョロ出しっぱなしにする。③コンセントは抜かない。これで完了です。
②の目安は、ノーリツやリンナイの案内で1分間に約200cc、または約400mL(太さ約4mm程度)とされています。メーカーで表記が違うので、私は「コップ1杯が数分でたまるくらい」を実用の目安にしています。
この手順どおりにできていれば、翌朝も問題なくお湯が出ます。蛇口の下にたまった水を見て「ちゃんと流れていた」と確認できれば成功です。
目 次
この記事は「凍る前の予防」と「凍ったあとの対処」の両方を、手順ベースでまとめています。

- 給湯器が凍結する原因
- 凍結しやすい箇所と症状
- 凍結したときの対処法と応急処置
- 絶対にやってはいけないこと
- 凍る前にやる凍結防止の手順
- よくある質問
給湯器が凍結する原因
凍結の原因は、給湯器本体や配管の中に残った水が、外気温の低下で凍ることです。
給湯器は屋外設置が多く、配管がむき出しのことも珍しくありません。夜間に気温が下がると、止まっている配管の水から凍り始めます。
ノーリツは、外気温が0℃以下になると自動で凍結防止運転を行う機種があるとしつつ、配管までは凍結を防げないと案内しています。本体は守られても、外につながる配管が弱点になるわけです。
凍結してしまう原因

「自動の凍結防止運転があるのに凍った」というケースは、たいてい強い冷え込みと配管の対策不足が重なっています。
日立は、外気温が−10℃以下になる場合や長時間氷点下が続く場合は、自動の凍結防止だけでは不十分になり得るとし、補助対策としてどこか1か所から水を出すよう案内しています。
正直に言うと、私が取材した業者でも「自動運転を過信して水を出さず凍らせた」という相談が一番多いそうです。−10℃級の夜は、自動任せにしないことです。
給湯器の凍結しやすい箇所と凍結時の症状
凍りやすいのは給湯器本体よりも、外気にさらされた給水・給湯配管です。

症状としては、蛇口をひねっても水もお湯も出ない、リモコンにエラーが出る、追いだきができない、といったかたちで現れます。
ノーリツやリンナイは、凍結予防の対象は給湯器本体だけでなく配管も含まれると明記しています。本体の安全装置だけでは接続配管の凍結は防ぎきれません。
凍りやすい箇所
特に凍りやすいのは、屋外でむき出しになっている配管と、追いだき用の循環配管です。
| 箇所 | 凍りやすい理由 | 主な対策 |
|---|---|---|
| 給水・給湯配管 | 屋外でむき出しになりやすく外気で冷える | 蛇口から細く水を流す/保温材を巻く |
| 給湯器本体 | 気温0℃以下で凍結のおそれ | 電源プラグを抜かず自動凍結防止運転を働かせる |
| 追いだき配管 | 浴槽との間で水が止まりやすい | 浴槽に水位を残してポンプを回す |
配管に保温材を巻く、カバーを付ける、断熱材を点検するといった補助策も各社が解説しています。ただしこれらはメーカー以外の解説ページでの記載が中心で、公式の一次情報の柱はあくまで「水を流す」「プラグを抜かない」です。
給湯器が凍結してしまった場合の対処法

凍ってしまったら、まずは無理に溶かさず、自然解凍を待つのが基本です。
福山ガスは、凍結した配管を無理に溶かそうとせず、自然に解凍するまで待つよう案内しています。気温が上がる日中まで待てば、自然に通水が戻ることがほとんどです。
待っている間に確認したいのが水漏れです。解凍後に配管が破裂していると水が噴き出すことがあるので、復旧したら蛇口まわりや給湯器の下を見ておきます。
気温上昇を待つ、水漏れ確認
急いでいない限り、日中の気温上昇を待つのが一番安全で確実な解凍方法です。

手順はシンプルです。①蛇口を少し開けたままにして通水を待つ。②気温が上がり、水が出始めたら配管に異常がないか確認する。③給湯器の下や接続部に水漏れがあれば使用を止め、修理を依頼する。
早くお湯を出したい! 自分でできる応急処置方法
待てないときは、タオルを巻いた配管に30〜40℃のぬるま湯をゆっくりかける方法があります。
大阪ガスは、凍結部分にタオルや布を巻き、30〜40℃程度のぬるま湯をゆっくりかける方法を案内しています。布を巻くのは、急な温度差で配管を傷めないためです。
追いだき機能付きの機種なら、浴槽に残り湯がある場合に「ふろ自動」や凍結防止運転でポンプを回す方法も有効です。ただしこれは残り湯の水位条件を満たしていることが前提になります。
給湯器の凍結時に絶対にやってはいけないこと

凍った配管に熱湯をかけるのは絶対にやめてください。
大阪ガスは、解凍に熱湯を使わないよう注意喚起しています。急な温度差で配管や継手が割れ、解凍した瞬間に水漏れする事故につながります。
もう一つ、給湯器本体に布などをぐるぐる巻きにして保温しようとするのも避けたほうがいい。排気口をふさげば不完全燃焼の危険があり、私が話を聞いた業者も「本体を布で覆うのは勧めない」と口をそろえていました。
1.配管に熱湯をかける
熱湯は最もやってはいけない応急処置です。配管破裂の直接の引き金になります。

前述の大阪ガスの案内のとおり、解凍はぬるま湯(30〜40℃)が上限です。沸かしたての熱湯はもちろん、給湯のお湯をそのままかけるのも温度が高すぎる場合があります。
よくある質問
取材や問い合わせで実際によく出る質問を、結論先出しでまとめます。
よくある質問
最後に一言。冷え込む夜の前に蛇口を一つ細く開けておく、それだけで翌朝の「お湯が出ない」をほぼ防げます。今夜の天気予報で最低気温を確認するところから始めてください。
